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飛鳥の巨大な石と不老長寿

今日も飛鳥に行った時のことを思い出しています。
飛鳥には何故だかとても大きな石がたくさんあります。
亀石と名づけられた石や鬼の雪隠、鬼のまな板など本当に不思議です。

亀石

亀石の写真、横から撮ったのであまり上手ではなかったですね。
前から見ると本当に亀の顔をしています。
かなり大きな石です。
古代の人たちはどうやってここへ運んだのでしょうか。
また、なんのために巨大な石をたくさん集めたのでしょうか。

鬼の雪隠

鬼の雪隠は道の崖側にあります。
こんな危なっかしいところになぜおいたのでしょうね。
道を挟んで山側には鬼のまな板という大きな石があります。

鬼のまな板

この強大なまな板の様な石で鬼がお料理をして、その前の鬼の雪隠で鬼が用をたしたなんて考える昔の人は想像力が豊かで楽しいですね。

ところで、黒岩重吾さんの「中大兄皇子伝」で中大兄皇子の母の弟で孝徳天皇が亡くなられた頃のことです。
このようなくだりがあります。

母(後の皇極天皇)は飛鳥に石の亀や仙人になり損ねたような男女を作り始めている。
僧旻の説く神仙思想の影響もあるが、我が国に来ていた金春秋も、新羅の都に石の亀があると話していた。

中国の古い道教によると、水は血であり石は骨だという。
飛鳥は主に湿地帯で沼なども多い。
小石を敷き詰めた庭や溝、また石像を造ることによって、飛鳥の都を不老長寿の都にしたいのかもしれない。

石上神社の周辺の石を敷き詰め、更に巨大な石を置いた。
石工に命じ人間の心臓や血管を刻ませた。
裏の山の水をひき刻んだ心臓や血管に流させる。
更にその水を亀型の石に通す予定である。
亀はいうまでもなく不老長寿の生き物だ。

勿論これは一年ぐらいで作れるものではない。
何年もかかり三万人の民が動員され、人々に「狂心(タブレゴコロ)のみぞ」とそしられることとなった。

長い引用ですみません。
つまり、この巨大な石などは不老長寿を願ってのものだったのかもしれませんね。

多くの民が駆り出されたくさんの人の労力を使ったのでしょうね。

そういえば、日本だけではなく古代エジプトでもミイラは不老長寿を願ってのものだったのかもしれませんね。

今の私たちでも、少しでも若くあろうとエステやスポーツジムに通う人がいたり、美白効果や若返りの化粧品にはついつい目を奪われてしまいます。
コエンザイムQ10などが流行ったり、ビタミンEを始めサプリメントを飲む人も多いです。

また、健康で長生きしたいのは誰も同じ願い。
病院や薬もどんどん進化しています。

不老長寿は古代から現在そして未来までの永遠のテーマなのですね。

一言主神社や高天彦神社他、いろんなところで亀石にであいます。古代の皇極天皇だけではありません。

そして、現代の私たちも方法は違えども不老長寿を願っています。
人は何時になっても変らないのだななどとまたまた感じてしまったのです。








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